その日の夜。 あの後火乃木とアーネスカは魔術の特訓兼、マジックアイテムの調達を。零児とシャロン、ネレスの3人も特訓を行った。 そして、今宿屋の食堂に集まって雑談をしているところだった。 「どうだった火乃木。アーネスカからは特訓してもらったのか?」 薄い無発酵パンに焼けた薄切り肉とレタスを巻きながら零児は最初にそう口を開いた。 「うん。魔術の基礎知識とか、魔術体系とか色々。それに……」 火乃木は足元においてあった紙袋を持ち上げその中から分厚い本を取り出した。 「ほら、魔術辞典だよ。使った魔術に関する知識とか、杖を使った魔術が五十音順に並んでてね、これで勉強するの」 「お前には過ぎたもんだと思うな……」 「なんだと!?」 「豚に真珠……」 「ひどーーい! レイちゃんなんて無限投影以外にロクに魔術使えないくせに!」 「必要ねえからな!」 「ムッカー!!」 「言わせときなさいよ火乃木」 火乃木が沸騰したお湯の如く怒りのボルテージを上げているとき、アーネスカがサラッとそんなことを言った。 「アーネスカ〜!」 「火乃木の成長はこれからなんだから、後になってあっと言わせてやればいいのよ。それに辞典だって使いこなせるようになれば明後日の大蛇討伐の時だって十分な実力を身につけることだってできるわ」 「そうかい。まあ、楽しみにしてるぜ」 火乃木に対する挑発の態度を崩すことなく、零児は軽く鼻で笑った。 「ううう。覚えてろよ……!」 「そういうあんた達はどうだったの? シャロンの特訓に成果はあったの?」 アーネスカはシャロンに目を向ける。その視線に気づいて、シャロンが話し始める。 「まだ……私じゃ力不足みたい……」 そのしゃべり方はやはりまだたどたどしい。 「どういうこと?」 「えっと……」 「あの光を操る力、今のシャロンちゃんじゃすぐにエネルギー切れで長時間戦えないんだよ。実際クロガネ君と特訓で戦っても何回か力を使うだけですぐにバテちゃうんだよ」 どういうべきか言いかねているシャロンをみて、ネレスがシャロンの言葉を代弁する。 「あんな強力なレーザーブレスが放てるのに、光を操る力も短時間しか戦闘できないってことか……」 アーネスカが腕組をして何かを考える。 「最初から何でも出来る人間なんていないよ。あの光を操る力だって戦いのために使ったのは今回が始めてだから、特訓次第でどんどん使えるようになるんじゃないかな?」 「わたし……」 「ん?」 「このままじゃ……ダメかな? 足手まといかな……」 そういうシャロンの表情はどこか落ち込んでいる。空気がなんとなく重い。 「……なんでそう思うのよ」 「……え?」 「誰もそんなこと言ってない。あたし達はあんたの味方なんだから、あんたが戦いの上で戦力にならなくたって、責めたりなんかしない」 「……」 「自分に出来ないことを無理に出来るようになる必要はないわ。それでもあんたが戦うことにおいて自分の存在意義を見出したいのなら、今は我慢して少しずつ強くなりなさい。自分なりの戦い方を追求して、これから強くなっていけばいい。現状に満足できないなら、満足できないなりに努力しなさい。その努力は必ずあんたの力になるから」 「……(コクン)」 ――励ましているのかそうでないのか、よく分からない言い分だな。 零児はそう思った。だが言ってること事態は正しい。しかし、シャロンの精神はまだ幼い。今のシャロンにアーネスカの言葉の真意が理解できるかどうかは分からなかった。シャロンの表情が乏しいため尚更それが分からない。 「だから頑張んなさい。少なくともあたしは、あんたの応援するからさ」 そういってアーネスカはシャロンにウィンクした。 「あ……うん!」 シャロンの表情が明るくなる。どうやらアーネスカが何を伝えんとしているのかを理解してのことのようだ。 「私も応援するよ。シャロンちゃんは私達の大事な仲間なんだから」 「そうだな……。今後の頑張り次第で、光るものを見せてくれるだろうし、そのために努力するのなら俺も力を貸そう。明日も特訓しようぜ。シャロン」 「……ありがとう。ネル、零児」 シャロンはぎこちないながらも笑みを浮かべる。あの戦いから3週間。シャロンは少しずつ感情表現の幅を広げている。 零児にはそれが嬉しかった。 娘を見守る父親はこんな気持ちなのかなぁと思う。そして……。 ――う〜ん。これは父性なのかな〜? 別にまだ誰かの父親になるつもりはないんだが……。 とも思った。 「あ、ボクも……」 重い雰囲気に呑まれ、会話に入るタイミングを逃した火乃木が口を開く。 が、その瞬間。シャロンは火乃木を指差した。 「わたし……もっと頑張る……! 火乃木には……絶対負けない!」 「あ……あう……」 突然指差され、火乃木は面食らいそれ以上続きを言うことは出来なかった。 「シャロン……人を指差すのはやめた方がいい」 「……? ……わかった」 シャロンは指を引っ込めた。 「なんか……ボクだけ仲間はずれ……」 「同情するわ。火乃木……」 その日の夜。 零児以外の女性人4人は零児とは別の部屋にて就寝につこうとしていた。 「あ……」 みなベッドに横になり眠りにつこうとしていたとき、窓際のシャロンが窓ガラス越しに外を眺めていた。 「どうしたのシャロンちゃん?」 火乃木に声をかけられシャロンは外のある一点を指差す。それは空に輝く満月だった。 「うわぁ……きれいだね〜」 シャロンが指差した満月は普段見ている黄色ではなく淡い緑色に輝いていた。宝石のエメラルドを髣髴《ほうふつ》させる色だ。 「エメラルドムーンね」 ベッドに横になった状態のアーネスカがぼんやりと満月を眺めながら言った。 「2,3ヶ月の間に4日から1週間の間だけ見れる月。なんでそんな色に輝くのかはわからないけどね。火乃木は今まで見たことなかったの?」 「ううん。知ってるよ。たまにしか見れないから感動的なんだよね」 「そうね。いつでも見れるわけではないからこその感動って言うのもあるわね。自然現象だもの。自然の偉大さって言うのかしらね……」 「そうだねぇ〜」 「………………」 相変わらず無表情のまま、シャロンはその月を黙って見つめている。 「シャロンちゃん?」 シャロンは火乃木の問いかけに答えない。 「……………………」 「シャロンちゃん!?」 心配になった火乃木はさらに大きな声でシャロンを呼びかけた。 「……ハッ!?」 シャロンは一瞬ビクッっと体を震わせて火乃木を見た。 「どうしたの? 全然、ボクの声聞こえてなかったみたいだけど……」 「……なんでもない」 「そう?」 「あんた達そろそろ寝なさい。あんまり騒いでるとネルが起きちゃうでしょ」 「え!? ネルさんもう寝ちゃったの!?」 「早寝が得意だからねこの娘は……」 「……はや」 「じゃあ、僕達も寝ようか」 「……うん」 火乃木とシャロンもベッドに横になった。 ただ、シャロンだけはなぜかまぶたを閉じることなく、エメラルドムーンを見つめていた。 ……………………………………………………………………………………。 ……………………なんで……おまえばっかり……。 あたしだって……あいたいのに…………。 ずるい……ずるい…………。 なんで……なんで? なんで……なんで……なんで……? なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!? やっと……ひとりじゃないっておもったのに……。 いつまで……いつまでみせつづけるつもりだ!? いつまであたしをひとりにするつもりだ!? あたしは……おまえのゆめじゃない!! おまえがじゃまだ! じゃまだじゃまだじゃまだ! ほかのおんなもそうだ! みんなみんなじゃまだ! こんなさむいのはいやだ! こんなつめたいのはやだ! なんであいつばっかりかわいがられるんだ!? だっこされたい……。 やさしいこえを……ききたい……。 あいたい……あいたい……。 やっとみつけたんだ……。あたしにやさしくしてくれるひと……。 やっとあえた……やっとあえたんだ……! でも……あいつがじゃまをする……! めのまえにいるのにあえない! こえをかけてもらえない! みえているのにさわれない! おねがいあたしをここからだして! おもてにでたい! こんなところにいたくない! あのひとのためならなんでもする! あのひとのためなら! おねがいだからこえだけでもきかせて! もうみせつけられるのはいやだ! おねがいだよ……おねがいだよぉ……。ここからだしてよぉ……。 次の日。 朝食を取った一行は昨日と同じメンバーに分かれて特訓やら買い物やらをしていた。 シャロン、ネレス、零児の3人はそれぞれの特訓。火乃木、アーネスカは買い物と魔術の特訓といった具合に。 「それじゃあ今日は、昨日やったことのおさらいと、方向性を確認しておくわね」 「うん」 火乃木とアーネスカは零児達がいる草原とは別の場所で魔術の特訓を行っていた。辺りに草原が広がっていること事態は変わらないが。 「魔術と魔法は別ってことはいいとして、まず完全に覚えておくべきことは魔術にはスタンダードタイプとオリジナルタイプがあるってことね。スタンダードタイプは杖を使った魔術全般のこと。これは、魔術師の杖を使った魔術は、呪文次第であらゆる魔術を使える汎用性がメリットである反面、魔術に関する広い知識と的確に使いこなすことの出来る場面と状況を把握する能力がないと宝の持ち腐れになる可能性がある。これがデメリット」 「うん」 「一方オリジナルタイプは汎用性の高い魔術師の杖と違うわ。オリジナルタイプの魔術は魔術師の杖とは別の魔術媒体を使用することになる。魔術師の杖に呪文を記憶させておくことさえ出来れば、魔術師の杖でも即座に魔術の発動は出来るんだけど、その段階にいたるためには時間がかかる。このタイプは予め魔術媒体に魔術発動のためのキーワードをいくつか設定しておくことで即座にその魔術を発動することが出来る。この即効性が、魔術師の杖との最大の違い。その代わり、使える魔術はかなり限定されるのがデメリットね」 「ネルさんやレイちゃんみたいなタイプだね」 「そう。手軽に使えるって言う理由から、オリジナルタイプを使う人が多いんだけど、あらゆる状況に即座に対応できない点で劣るから、時間をかけて修行して広い知識と適応力で様々な状況に対処可能な魔術師の杖を選択する人もいる。一概にどちらがいいかとは言えないけど、最近ではオリジナル魔術を使う魔術師は増加傾向にあるわ。で、火乃木の魔術についてなんだけど……」 「う、うん……」 「正直言って、覚えるべきことが山のようにあるわ。あんたが使える魔術って結構偏ってるでしょ?」 「う〜……その通りです……」 ちょっと落ち込み気味に言う。 「強そうだからって理由で炎系の魔術ばっかり練習してたし、光がないときのためにって言うことでライト・ボールを覚えたくらいで、あとはほとんど……」 「う〜ん……」 アーネスカは腕組をする。アーネスカから見れば火乃木は魔術の素人同然だった。ありとあらゆることに対処できる汎用性こそが魅力の魔術師の杖なのに、火乃木が使える魔術は攻撃系統のものばかりが数個あるだけなのだ。 明日は大蛇退治だと言うのに、今のまま戦わせても役に立つとは思えない。かといって1日で魔術師としての実力を引き上げることは出来ない。 魔術師の杖を使ったタイプは成長に時間がかかる大器晩成《たいきばんせい》型といえる。時間をかけて魔術に関する知識を蓄える必要があるのだ。 「ねぇ火乃木。魔術師の杖じゃないとだめなの?」 「う〜ん。叔父様からの誕生日プレゼントでもらった杖だから、なるべく魔術師の杖で魔術を使いたいなぁ」 「なるほど……。そういう理由があってこだわりがあるのなら、無理にやめろとはいえないわね。だけど、あんた勉強とか苦手なんでしょ? 今後の魔術師の杖でやっていくのなら常に勉強し続けていく必要があるんだけど……」 「こだわりだけじゃ使いこなせないって言うのはわかるの。だけど、どういう順番で覚えていけばいいのかわからないの。魔術って言っても下級魔術や上級魔術まであるし、何が使えて使えないのか千差万別だし……」 「確かに……それは言えてるわね。OK。じゃあ少し工夫しましょう」 そういってアーネスカは馬車の荷台から麻袋を取り出しその中から握りこぶし大の赤いアミュレットが埋め込まれたペンダントを取り出し、それを火乃木に渡す。 「アミュレットに文字情報を記録しておけるってことは知ってるわね? そして、その文字情報は自分が見たいタイミングで見ることが可能であることも」 「うん」 「じゃあ、それに魔術の呪文をいくつか覚えさせてそこから呪文を読み取って発動していくようにすれば忘れる心配もないし、杖が呪文を覚えたら新しい呪文の文字情報を入れていけばいい。そうすれば使える魔術の範囲も増えていくでしょうから」 「それいいアイディアだね! やろうやろう!」 「じゃあ、まずは魔術辞典を出して、今のあんたにベストなものをいくつかあたしがピックアップしてあげるわ」 「OK」 火乃木は自分が持ち歩いているバッグから分厚い辞典を取り出した。 それをアーネスカに渡す。するとアーネスカはぺらぺらと辞典をめくり始める。 「独学で始めたんだったら、魔力容量《キャパシティ》もそんなにないはずだから、まずは簡単なものからね。だとしたら……」 アーネスカはさらにどこからかメモ帳とペンを取り出してさらさらと何かを書き込んでいく。そこには火乃木が覚えるべきと判断した魔術の名前が書かれていた。 「こんなところね」 何かを書き込んだメモ帳を切り離して、それを火乃木に渡す。 「え? こ、こんなに!?」 「別に多くないでしょう? 1度にそれを覚えるわけじゃないんだし、とりあえずアミュレットに呪文の情報だけ突っ込んどきなさい」 「え〜っと、ライトニング・ウェブ……アイス・ボール……ボム・トルネード……シャドー・ファントム……スリープルス・エア……聞いたことのない魔術ばっかり……」 火乃木はアーネスカのメモに書かれている魔術を適当に読み上げる。全部で10個以上書かれている。 「ほとんど初級、中級クラスの魔術だから名前さえ覚えておけば大体使える程度のものばっかりよ」 「これを明日までに覚えるの?」 「アミュレットに呪文突っ込んでおけばいざと言うときに必要な情報引き出せるでしょ? その代わり、魔術の名前だけはなるべく覚えておきなさい。あたしが一緒についててやるから」 「うん」 「あ、その前にある程度どういう魔術なのか理解しておく必要があるから一回使ってみようか? それぞれ」 「そうだね」 火乃木は右手に魔術師の杖を、左手に魔術辞典を持ち、魔術師の杖に魔術を込め始める。 同時に呪文を唱え始める。 ――う〜ん……筋はいいんだけどなぁ……。 火乃木が呪文を唱える姿を見ながら、アーネスカはそんなことを思った。 ――あ……。 「……えと…………あ、違う…………痛っ!」 どうやらなれない呪文を唱えたせいか、ところどころ舌や唇を噛んでいるようだ。 ――滑舌《かつぜつ》の練習から始めたほうがいいかもしれない……。 アーネスカは先行きに不安を感じた。 「よし! ボム・トルネード……って、きゃあああ〜〜わあああああ〜〜〜〜〜!!」 呪文が完成しいざ魔術を放った瞬間、地面から強力な爆風が発生し、火乃木の体を吹っ飛ばす。どうやら魔術の発動位置をイメージしないまま発動したため自らの足元から発動させてしまったようだ。 「ア〜ネスカ助けてぇ〜!」 「あ、頭痛い……」 先行きにさらに不安を覚えたアーネスカであった。 「お、お前ら……どうしたんだ?」 その日の夕方。全員が集合したところで火乃木とアーネスカを見た零児の第一声がそれだった。 アーネスカも火乃木も顔が赤く腫れてたり、服が破れてたり、足を引きずっていたり、ずぶ濡れだったりととにかくただ事ではない。 「なんでもないわ……」 「ごめん……アーネスカ……」 「あんたが謝ることじゃないわ……」 あの後。火乃木はアーネスカと供に魔術の特訓をしていたのだが、火乃木の魔術的才能のなさ故か、一応魔術が発動できても自分に振り返ってきたことがあったり、眠らせる魔術の場合自分が眠ってしまったり、水を使った魔術でずぶ濡れになったりととにかく悲惨かつろくな目に合わなかった。 元々火乃木が覚えている魔術についてはなんの問題もないのだが、新しく魔術を覚えようとするとその1つを正常に発動させるだけでとんでもないことになったのだ。 アーネスカは思う。火乃木は魔術師の杖を使うタイプには向いてないと。 その後宿屋に戻り、火乃木とアーネスカは服を着替えた上で、全員食堂にて食事をすることにした。 「ダッハッハッハ! そりゃそうなるだろうさ!」 「う〜……反論できない……」 事の顛末を聞いた零児は豪快に笑う。そもそも零児も火乃木が魔術の勉強を始めた頃に同じような目に合っているのだ。 アーネスカが教えようとして同じ目に合うことは目に見えている。 それを見越してアーネスカに火乃木の魔術特訓をさせたわけだが。 「と〜りあえず、火乃木が魔術師の杖を使い続けるたびに、新しく魔術を覚えようとする限り、同じことになるでしょうね」 「う〜……」 「で、どれだけの魔術を正常に発動できるようになったわけだ?」 「ライトニング・ウェブとアクア・ピラーくらいね……」 「それでずぶ濡れだったのか……」 「まあね……」 「………………」 「何さシャロンちゃんその目!」 「別に……」 「うわ〜ん。なんか馬鹿にされた気分だー! 納得いかな〜い!」 「火乃木落ち着け!」 「ううううう〜〜〜!! ボクだってシャロンちゃんに負けないんだからねーーーーーーーー!!」 なんとなく悔しい思いで、なんとなく火乃木は叫んだ。 火乃木の魔術特訓は1日2日でどうにかできるものではなさそうだった。 ああ、またか……。 もう……みたくないのに……。 どうして……あたし……こんなことになったんだっけ? うでのじゆうがきかない……。またあのデブがあたしをみてる。 はだかで……ただでさえはずかしいのに……。 『自我は未だに健在です。このままでは兵器としての実用性に問題を抱えることになりますが……』 いやだ……いやだ……。 『もとより拾いものだからな……肉体的な苦痛だけではダメなのか……』 おねがい……もうやめて……やめてぇ……。 『今までどのような苦痛を与えた?』 いつまで……こんなものみせられるの? 『突発的で一時的な痛みを伴うものをいくつか』 いたいのは……いや……。もういや! 『持続的なもの……電撃による長時間の苦痛と言うのは出来ないのか?』 思い出したくないのに! もう忘れたいのに! 『兵器としての転用に支障が生じない程度になら不可能ではありません』 もうおわったことなのに! もうみたくないのに! もういやなのに! 『ヤレ』 いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! あいたい……あいたい……レイジィ……たすけてぇ……。 |
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